DNF(dnf module)でNginx mainlineをインストール
dnf moduleを使ってNginxのmainlineをインストールします。
以前の記事を書いた当時は、依存関係の解決ができない的なエラーが出てインストールできなかったのですが、最近確認したところ普通にインストールできました。
dnf module・・・?
CentOS 7までは、パッケージ管理システムとしてyumが使われていましたが、CentOS 8では代わりにDNFが使われています。
DNFにはモジュールという概念が導入されたようで、これによってソフトのバージョン指定、切り替えが簡単にできるようになりました。
インストールできるバージョンは、dnf module listで確認できます。例えば、インストールできるNginxのバージョンを確認してみると、
dnf module list nginx
CentOS-8 - AppStream
Name Stream Profiles Summary
nginx 1.14 [d] common [d] nginx webserver
nginx 1.16 common nginx webserver
Hint: [d]efault, [e]nabled, [x]disabled, [i]nstalled
と出てきます。Nginxは「CentOS-8 – AppStream」で配信されていること、1.14と1.16のバージョンが選択できること、デフォルトでは1.14/commonがインストールされることが分かります。
Nginx mainlineのインストール
既に何らかのバージョンのNginxをインストールしている人(上記で[i]や[e]の表示がある人)は、いったんリセットします。このコマンドを行うだけでは、特にNginxのアンインストールなどは行われないようです。
sudo dnf module reset nginx
Nginxのmainlineは、epel-modularで配信されているようですので、EPELリポジトリをインストールします。
sudo dnf install epel-release && \
sudo dnf update
次に、 mainlineバージョンを指定してNginxをインストールします。
sudo dnf module install nginx:mainline/common
これを実行すると、mainline版のNginxがインストールされます。既に別バージョンをインストールしていた人も、旧バージョンが削除されてmainlineがインストールされます。
確認のため、dnf module listを実行してみます。
dnf module list nginx
CentOS-8 - AppStream
Name Stream Profiles Summary
nginx 1.14 [d] common [d] nginx webserver
nginx 1.16 common nginx webserver
Extra Packages for Enterprise Linux Modular 8 - x86_64
Name Stream Profiles Summary
nginx mainline [e] common [i] nginx webserver
Hint: [d]efault, [e]nabled, [x]disabled, [i]nstalled
また、Nginxのバージョンを確認します。
nginx -V
nginx version: nginx/1.17.8
以下省略
現時点の最新版がインストールされています。無事、nginx mainlineのインストールができました。
私もこの本を参考にして環境を構築しました。Cent OS 7にnginxを入れて、PHP+WordPress環境を構築したり、Let's Encryptを用いたSSL/TLSの設定方法などが詳しく載っています。
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