2021年度「計算力学技術者 認定試験」の日程や費用まとめ

CAECAE,工学

日本機械学会(JSME)が主催する、「計算力学技術者(CAE技術者)資格」という資格試験があります。

昨年度(2020年度)は残念ながら、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、試験が中止になってしまいました。従来、3~4地区それぞれの大学等を利用して、解答用紙に手書きするようなスタイルでしたが、今年度はCBT方式(Computer Based Testing)に改められました。

また、試験料の支払い方法も、従来は(平日の営業時間に)ゆうちょ銀行へ行って支払いをしなければなりませんでしたが、どうやら今年はコンビニでの支払いができるようになったようです。その上、申し込みもWebで完結するようになったようです。全体的に、手続きが簡素化されて、申し込みのハードルが下がりました。

この記事では、そんな「計算力学技術者 認定試験」のスケジュールや費用をまとめてみました。興味のある方はぜひ受験してみてください。(本記事では、固体・熱流体・振動分野の1級・2級のみ対象としています。上級アナリスト・初級試験に関しては公式サイトを見てください)

まえがき

「計算力学技術者(CAE技術者) 認定試験」とは

「計算力学技術者(CAE技術者) 認定試験」とはなんぞや、という方もいるかもしれません。

「CAE(Computer Aided Engineering)」とは、「コンピューターの計算力を使って製品設計を進めること」というような意味の単語で、ようはコンピューターシミュレーションの一種です。CAEソフトをパソコンにインストールしてソフトを操作していけば、設計した製品の性能を予測することができます。CAEソフトもプログラムですから、人間が作成したプログラム通りに性能予測の計算を行います。この、コンピューターを使って性能予測をするための計算手法を考える工学分野を「計算力学」と呼びます。

近年、コンピューターの性能がとても良くなって、家庭のパソコンくらいの性能でも充分なシミュレーションを行えるようになってきました。さらに、無料のCAEソフトがあったり、無料CADにCAE機能がついていたりするなど、誰でもCAEを行えるような環境ができてきました。

一方で、その「誰でもできる」という環境のせいで、計算手法を理解せず、出てきた結果を盲信してしまう人も増えていると思われます。機械学会は、その状況を改善するために、計算力学に特化した資格試験を開催して、CAEの力量を測れるようにしたようです。それがこの「計算力学技術者(CAE技術者) 認定試験」です。

2021年度からの主な変更点

2020年度は試験が中止となってしまいましたが、2019年度までの試験方法は別記事の通りでした。

これと比べると、2021年度は主に次の点が変更となっています。

  • 以前は東工大や名工大、近大などの各地区の大学で試験が開催されていましたが、2021年度からはプロメトリック社が用意する会場での開催となります。プロメトリック社の試験会場は各県に1カ所以上あるようですが、すべての箇所でこの試験が開催されるのかはよく分かりません。具体的な試験会場は、申し込んで支払いをした後(10月ごろ)に分かる、という不親切な案内しか公開されていません。ですが、従来は3~4地区くらいでしか開催されていなかったので、会場が増えるなら、遠くて受験できなかった人も参加しやすいかもしれません。
  • 以前は解答用紙が配られて、それに手書きで解答していく形でしたが、2021年度からはCBT方式(Computer Based Testing)となり、パソコンで解答を進めていく形になります。試験画面のサンプルを見るに、選択肢問題だけでなく、単語入力や文章を記入させる問題も可能なようですので、試験の形体は変わらないと思われます。
  • 以前は3分野、2級・1級とも同じ日で、12月の土曜日に開催されていました。2021年度からは次の通りとなります。
    • 2級と1級は別の日になります。
    • (2021年度の場合、)2級の中でも固体と熱流体・振動で試験日が異なります。案内PDFには似た内容が3回書かれていますので、読み間違えないように気をつけましょう。メリットとして、「固体2級と振動2級の併願」というのもできるようになったようです。
    • いずれも平日に開催されます。例えば、ある分野の2級・1級 併願で受ける場合は、2週連続で平日を潰すことになります。
  • 以前は書類の郵送やゆうちょ銀行での試験料支払いのため、何度か郵便局に行く必要がありました(もちろん平日の営業時間に)。2021年度からは書類はWeb登録、支払いはコンビニ支払いとなったようで、だいぶ楽になりました。

本記事の情報元

本記事は、日本機械学会の「計算力学技術者資格認定事業委員会」Webサイトの情報を元に記載しています。実際に受験される際は、必ず情報元サイトを確認してください。

試験の案内は、次のページの「ご案内」の所に掲載されています。

本記事は、2020年5月31日付け試験案内PDF(閲覧日2021年6月27日)を元に執筆しています。

受験資格について(2021年8月20日(金)までに用意)

計算力学技術者 認定試験は、そもそも受験資格がないと受けられません。受験資格は2級・1級でそれぞれ異なります。

後述の申し込みの際、受験資格の証明を登録する必要がありますので、申し込み期限までに用意する必要があります。特に、民間団体が行っている「公認CAEソフト技能講習会の受講」を受験資格にしようと考えている方は、その受講日や証明の受け取り日を事前に確認しておきましょう。

2級の受験資格

簡単に言うと、「解析ソフトを使ったことがある」というのが受験資格になります。具体的には、下記のいずれかです。公認講習会の修了で受験しようとしている方は、申し込みまでに講習会を修了している必要がありますので、講習会の開催日程に気をつけてください。

  • 機械学会 主催の「付帯講習(技能編)」の受講(固体分野のみ):
    固体分野のみ、受験の申し込みの際に「付帯講習(技能編)」というものも合わせて申し込むことができます。これを受ければ、受験資格が得られます。(2019年は11月22日に開催されました。ただし、会場が東京のみと限られていますので、遠方の方は大変かもしれません。また、2020年は開催されませんでした)
    ちなみに、同じく機械学会が開催している、似た名前の「試験対策講習会」では受験資格は得られません。「試験対策講習会」と「付帯講習(技能編)」は別物ですので注意してください。
    また、2021年度は開催されません。過去(2015年以降)にこれを受講した人は「(e)付帯講習(技能編)受講完了証明書・免除証明書による認定」での認定になります。
  • 公認CAE技能講習会の受講:
    CAEベンダーなどの講習会を修了すると、受験資格を得られます。
    「講習会なら何でも良い」というわけではなく、機械学会が認定した講習会でなければなりません。こちらのページに、公認講習会を開催している団体の一覧があります。公認講習会への参加は、各団体へ問い合わせましょう。
    試験申し込みまでに修了証をもらっている必要があります。講習会の開催時期は気をつけましょう。また、受験したい分野と同じジャンルの講習会の修了証でなければなりません(固体分野を受験するなら、固体系の講習会を受ける)。受講するベンダーの講習が受験資格として使えるものか、も講習会の主催者に確認した方が良いでしょう。
    2021年度の場合、2015年9月1日~2021年8月20日に実施された公認講習会の修了証が有効です。
    申し込みの際は、修了証のスキャンを登録します。
  • 実務経験による認定:
    申し込み時までに、実務で受験分野のCAEを3年以上行っていれば、受験資格を得られます。
    申し込みの際、個人ページで実務経験を記述し、PDF化して登録するようです。2019年度までは証明者(上司)の押印が必要でしたが、2021年度からは「証明者の電話番号とメールアドレスの記載」に変わったようです。
  • 学位による認定:
    受験分野の解析に関するテーマで修士・博士の学位を持っている方は、学位証明書類などで受験資格を得られます。これも、個人ページで作成し、PDF化して登録するようです。
  • 既に使用経験の認定を受けている人:
    過去5年以内に受験したことがあって、そのときに受験分野の使用認定を既に受けている人は、受験資格ありと判断されるようです。受験申し込みの際に、解析ソフトウェア使用経験認定証明書のスキャンを登録します。

多くの方は、実務経験による認定か公認講習会の修了で受験するのかなと思います。

私は、固体は付帯講習、振動と熱流体は公認講習会の修了で受験しました。公認講習会で資格を得ようと考えている方は「CAE懇話会」の講座をおすすめします。ここが開催する講座は、材料力学・流体力学・振動工学それぞれの座学(復習)から始まって、それらの数値計算アルゴリズムまで説明してくれますので、資格受験の対策としてもおすすめです。逆に、CAEソフトの操作方法などは一切ありません。ただし、例年、講座の最終回は資格試験申し込みより後ですので、今年講座を受講するなら受験は来年になります。

1級の受験資格

1級は、「2級資格を有すること」が受験資格です。過去に2級を合格・認定登録して2級資格を有する方か、1級・2級の併願で申し込む方が受験することができます。

公式の「標準問題集」について

日本機械学会の書籍通販サイトで、資格試験の標準問題集が購入できます。資格試験は、この標準問題集に従って出題されます。事実上、必須ですので必ず買っておきましょう。

標準問題集は定期的に改訂されていますので、できる限り最新のものを用意しましょう。2021年度に関しては、振動1級の問題集のみ改訂があるそうなので、振動1級の受験を考えている方は、今年度改訂版が発売されてからの購入をおすすめします。それ以外は2020年度から改訂なしらしいので、現在販売されているものを購入しましょう。

問題集の販売ページへは、こちらからたどれます。分野・級ごとに問題集があり、定価は1冊5500円です(記事執筆時点は割り引かれて1冊4400円のようです)。

2019年度までは、公式問題集の到着が10月くらいでした。振動1級の発売がいつなのかは分かりませんが、それ以外はもう購入できますので、早めに入手しておきましょう。

受験申し込みから試験当日までのスケジュール

2021年度のスケジュールです。

2021年5月31日:試験開催案内の公開

例年、6月の上旬~中旬くらいに試験開催の案内が公開されます。

2021年度は既に公開されています。試験概要のページからご案内を開くと、詳細な案内が読めます。

2021年7月~:標準問題集 購入・到着

前述の通りですが、日本機械学会のネットショップで標準問題集が購入できます。勉強時間を考えて、早めに購入しましょう。

2021年7月26日(月)~8月10日(火):試験の申し込み

例年、8月の上旬が試験の申し込み期間になっています。2021年度の場合は、7月26日(月)~8月10日(火)です。

この期間にネットで試験申し込みを行います。初めて計算力学技術者 認定試験を受ける方は、個人ページのID・パスワードを取得します。個人ページ内で認定試験の申し込みを行います。

2021年7月26日(月)~8月20日(金):申し込み書類の登録

例年、8月の中旬くらいが書類提出の期限になっています(2019年度までは郵送でした)。2021年度の場合は、7月26日(月)~8月20日(金)が書類提出の期限になっています。

記事執筆時点ではよく分かりませんが、2021年度はおそらく個人ページ内で書類をスキャンしたPDFを送信する形と思われます。(書類の郵送はなさそうです)

2019年度までの手続き内容を考えるに、おそらく顔写真データもこの期間に個人ページで登録することになると思います。また、前述の受験資格の証明も、このときに登録するものと思います。

9月~11月:試験対策講習会の受講(希望者のみ)

機械学会は、日頃から機械工学に関連する様々な講習会・セミナーを開催しています。そのうちの一つとして、この資格試験の対策講習会も開かれています。(固体・振動・熱流体ともに2級の対策講習会です)

試験対策講習会は、認定試験の事業とは全く別で運営されているものですので、講習会の受講を希望する場合は、試験申し込みとは別に講習会の参加申し込みが必要です。試験対策講習会への参加は任意で、試験の受験資格や合否には関係ありません。また繰り返しますが、これは「付帯講習」ではありませんので、これを受講しても試験受験の資格にはなりません。

9~10月頃に機械学会のイベント一覧のページを見たら、分野ごと・開催地区ごとに講習会の案内が出ていると思いますので、受講を希望する場合は開催案内を見て応募してください。

記事執筆時点、固体と振動の講習会の案内が出ていました。どちらも「イベントペイ」というシステムでの申し込みですので、「クレジットカード決済、コンビニ決済、ペイジー決済」のいずれかで支払えます。

固体2級の講習会:2021年9月1日(水)~2日(木)、Zoom開催(今までは1日開催だったような気がしますが、今年は2日開催で、より濃い内容になっているようです)

振動2級の講習会:2021年10月30日(土)、Zoom開催

熱流体の講習は、後日案内が掲載されると思います。

その他、CAEベンダーも試験の対策講習会を開催しているようです。そちらを受けても良いかもしれません。

2021年10月頃:試験会場の申し込み、試験料の支払い

この部分は2021年度から変更となった所ですので、詳細は分かりません。

試験案内を読むに、メールで会場予約開始の通知が来るので、プロメトリックIDを登録して会場を予約します。予約の際に、試験料の支払いも行います。

会場の予約は先着順と思われます。予約が遅いと、近くの会場(希望の会場)の予約ができない可能性があると思いますので、メールが来たら早めに会場予約をしましょう。

また、熱流体1級を受験する場合は、試験会場予約・試験料支払いの際に「単相流・混相流・燃焼流」の中から受験科目を選択します。試験当日の変更はできません(従来は、試験当日に3科目とも含まれた問題・解答用紙が配られて、試験中に受験科目を選択する形でした)。それ以外の級・分野を受ける人は、単一科目しかありませんので選択不要です。

11月下旬:付帯講習の受講(固体2級のみ) ※2021年度は開催されません

2021年度は、固体2級の付帯講習は開催されません。以下は、2019年度までの概要です。

固体2級を受験する人のうち、付帯講習も申し込んだ方は、付帯講習を受講します。付帯講習は、受講者ごとに固体CAEを学べるように、機械学会がパソコンとCAEソフトを用意しておいてくれます(AdventureかFrontISTRのどちらかを選べたと思います)。

付帯講習の受講を受験資格としている人は、これを受講しないと受験できなくなってしまいますので注意しましょう。

11月下旬:受験票 到着(詳細不明)

2019年度までは、受験票が郵送されてきました。2021年度の案内を見るに、今年度は何かが郵送されてくる訳ではなさそうです。(従来は、郵送されてきた受験票を当日の受付で見せていました。今年度の受付は「予約状況と本人確認書類の確認」と記載されています)

2021年12月上旬:試験当日

2021年度の試験日は下記の通りです。従来は、土曜1日で3分野の1級・2級とも開催されていましたが、今年度は平日開催で、分野・級ごとに開催日が違いますので気をつけましょう。

分野2級 試験日1級 試験日
固体分野12月10日(金)12月16日(木)
熱流体分野12月9日(木)12月16日(木)
振動分野12月9日(木)12月16日(木)

各日とも、集合時間は12時45分です。いかなる理由でも遅刻はできないらしいので、事前にルートを確認して、余裕を持って到着するようにしましょう。また、試験時間はいずれも120分です。

また、当日の受験受付の際に、本人確認書類が必要です。運転免許証やパスポートなどの顔写真付き公的証明書が必要ですので、忘れず持って行きましょう。顔写真付きの社員証・学生証を証明として使いたい場合は、これらに加えて健康保険証か、自署名のあるクレジットカードも必要です。その他詳細は、開催案内PDFを読んでください。

試験の会場へは、腕時計、電卓などを含めて私物の持ち込みはできません。ただし、メモ用紙&筆記用具は貸し出しがあって、パソコン画面上の電卓も使用可能だそうです。

熱流体1級を受ける人は、試験会場の予約の際に選んだ受験科目(単相流・混相流・燃焼流)を受験します。従来と異なり、当日選ぶことはできません。

この日が本番です。勉強の成果を発揮しましょう!

試験後

2022年3月上旬:合否 到着

3月上旬に、合否が普通郵便で郵送されてきます。無事合格していたら、引き続き認定登録手続きが必要ですので、到着したらすぐに合否を確認しましょう。

2022年3月中旬~3月下旬:認定登録手続き

この資格は、試験に合格しただけでは資格保有者として認定されません。合格の通知を受けたら、その時の案内に従って「認定登録」をする必要があります。

合格したら、個人ページに認定登録の案内が表示されます。

このあたりは、現時点では詳細が分かりません。下記は、2019年度までの情報です。以前はゆうちょ銀行での登録料支払い&登録書類を郵送だったのですが、変わっている可能性が高いと思います。

まず、認定登録料の支払いをします。個人ページに行くと払込書の記入例が印刷できます。これを印刷して、またゆうちょ銀行で払込書を書いて窓口に持って行って登録料の支払いをします。こちらも試験申し込みと同様、払込書 受領証のコピーを郵送する必要がありますので、窓口で支払います。ATMは不可です。

次に、個人ページから登録書類を印刷して署名・捺印し、受領証のコピーと一緒に封筒に入れて郵送します。郵送の際の宛名は個人ページから印刷して貼り付けることもできます。

認定登録の方も、申請書の発送は簡易書留が推奨されています。郵便局の窓口に行って簡易書留で発送しましょう。

2022年4月:認定証の到着

資格の登録認定証が届いたら、一連の資格試験は終了です。

認定証の到着は4月で、年度をまたぎます。学校や会社に資格制度があって、受験料補助などの申し込みが必要な場合、この認定証の到着が年度をまたいで大丈夫かも確認しておいた方が良いかもしれません。

認定登録から5年後の更新手続き

この資格は、一度取得したらずっと資格を有するのではなく、「最新動向に注意して能力向上に努めなければならない」という体で有効期限があり、5年ごとに更新手続きとお布施が必要です。資格更新制度については、こちらに書かれています。(私は更新したことがないため、詳細はよく分かりません)

更新手続きを忘れないように、Googleカレンダーなどに更新手続きの予定を入れておいた方が良いでしょう。

資格の更新には、計算力学に関する業務を3年以上継続している必要があります。更新手続きは認定期間が終わる年の1月中旬~2月中旬に申し込みをします。更新料として1万3200円ほどかかるようです。2020年の更新から、コンビニ支払いに変わったようです。

資格試験にかかる費用

計算力学技術者の資格試験は、ちまちま支払いがありますので、総額にすると結構費用がかかります。2021年度から申し込み方法が結構変わりましたので、支払いタイミングも変わっていたりします。ここでは、資格取得にかかる費用をまとめてみました。

  • 標準問題集:5,500円 × 受験する分野・級の数
    分野・級ごとに標準問題集が用意されていますので、その分購入する必要があります。支払い方法は、機械学会の書籍通販サイトの通りです(クレカ、コンビニ、PayPay)。
  • 認定試験料:15,400円 × 受験する分野・級の数
    「2級と1級」、「固体2級と振動2級」、「固体2級と熱流体2級」などで併願する場合は、その数だけ試験料がかかります。支払い方法は、試験会場予約の際にコンビニ決済かペイジー決済で支払います(おそらくプロメトリック社の決済システム)。
  • 認定登録料:3,300円 × 登録する分野・級の数
    併願で申し込んで、いずれも合格し、いずれも登録するなら、その数だけ登録料がかかります。残念ながら不合格だった場合、登録料は不要です。記事執筆時点、認定登録料の支払い方法は分かりませんでした。
  • 2級受験資格の用意:0円~約6万円
    学位があるor実務経験がある場合は、その申請書を書けばよく0円で済みますが、それらの資格がない場合は、CAEベンダーなどの講座を受けて受験資格を用意する必要があります。具体的な料金は、開講団体に問い合わせてください。
    ちなみに、固体の場合は、機械学会主催の「付帯講習」というのでも受験資格が得られます。2021年度は開催されませんが、2019年の時は約1万5千円でした。
  • 機械学会の試験対策講習会:約1万円~約3万円
    分野ごとに開催日数が異なったりしますので、それによって料金が変わっています。機械学会の会員か、学生かによっても料金が変わります。近年、機械学会の講習会は「イベントペイ」というシステムを使っているようで、支払い方法はクレカ、コンビニ、ペイジー決済になります。
  • 5年ごとの認定更新料:約1万3,000円
    認定登録後、5年で認定が切れます。その時に認定を更新したい場合は、更新料がかかります。2020年度の更新(2015年に認定を受けたor更新した人向け)の時は、コンビニ決済だったようです。

従来、認定試験料には学生料金の設定もありましたが、2021年度は15,400円に統一されたようです。ちなみに、この金額も従来から値上げしています。また、問題集と認定試験料のセット割りもあったと思いますが、それもなくなったようです。

具体的に計算してみると、次の通りです。

  • 実務経験のない社会人(機械学会の非会員)が、固体2級を申し込んで、合格したら認定登録する場合:
    • 先に2級の受験資格を得る必要があります。例えば、CAE懇話会の「解析塾 基礎編」を受ける場合は6万円かかります(CAE懇話会 会員外の場合)。(ちなみに、2021年度解析塾の最終回は9月ですので、今年度の資格試験申し込みには間に合いません)
    • 認定試験で最低限かかる費用は「認定試験料15,400円+認定登録料3,300円」ですので、これを合わせると78,700円になります。
    • 事実上、標準問題集も必須なので、5,500円を足すと84,200円になります。
    • さらに、機械学会の試験対策講習会を受ける場合、一般・会員外の33,000円を足して117,200円になります。
  • 実務経験ありの社会人(機械学会の非会員)が、固体2級と1級の併願で申し込み、合格したら認定登録する場合:
    • 2級の受験資格は、実務経験を証明する書類を書けば良いですので0円です。
    • 認定試験で最低限かかる費用は「認定試験料15,400円×2+認定登録料3,300円×2」で37,400円かかります。
    • 事実上、標準問題集も必須なので、5,500円×2を足すと48,400円になります。
    • さらに、機械学会の試験対策講習会を受ける場合、一般・会員外の33,000円を足して81,400円になります。

また、これ以外に支払い手数料などがかかる可能性があります。さらに、試験会場への交通費やその他参考書の費用もかかるでしょう。

結構高額な部類に入ると思いますので、受験の際は費用面でも覚悟しておきましょう。また、お金が無駄になってしまいますので、一発合格を目指しましょう!

あとがき

日本機械学会が主催する「計算力学技術者 認定試験」の日程などをまとめました。

私が受験したときは、申し込み書類を郵送する必要があったり、試験料の支払いのために何回もゆうちょ銀行に行かなきゃ行けなかったり、結構大変でした。今年度は、基本的にWebで申し込み&料金はコンビニなどで支払い可能となり、とても申し込みが楽になりました。

また、従来は各地区の大学に行って、手書きでマークシートや回答欄に記述するスタイルだったのが、CBT方式に変更になりました。現時点、CBT方式の会場が具体的にどれくらいあるのか不明(申し込んで支払った後に分かる)ですが、従来より会場が増えるんじゃないかと思います。遠方で受験できなかった、という人も受験しやすいかもしれません。(具体的な試験会場は分かりませんので、お住まいの地域の試験会場で開催されるかは、機械学会に問い合わせた方が良いかもしれません)

数年前と比べてかなりデジタル化が進んで、手軽に申し込めるようになりました。それでも、8月に申し込んで、最終的に認定証が届くのが年度をまたいだ4月と、時間の流れがゆっくりな試験です。それぞれのタイミングで申し込みや支払いなどがありますので、忘れてしまわないように気をつけましょう。

手続きや会場は変わりましたが、試験の難易度は従来通りのようです。この試験は、「CAEソフトの使い方」のようなつぶしの効かない知識ではなく、四力学・計算手法・結果の見方など、計算力学に関する幅広い分野にわたって出題される試験です。ご自身の腕試し、レベルチェックに最適だと思いますので、是非皆さんもチャレンジしてみてください。