CUDAを利用したソフトの開発・利用はWindows側でも可能ですが、Linuxに慣れた方はWSL2のUbuntuでCUDAが利用できた方が便利でしょう。現在は、WSL2のプレビュー版とCUDAドライバーのプレビュー版を利用すればWSL2上でもCUDAが利用可能ですので、その環境構築のしかたをまとめました。
Windows 11 で CUDA on WSL2 環境を構築する
Win11のWSL2 (WSLg)を日本語化 & Mozcで日本語入力
日本語版のWindowsを利用していてもWSL中のUbuntu環境は英語設定のままですので、WSLgを使ってGUIアプリを起動すると日本語が文字化けしてしまいます。ターミナル上で動くCUI (CLI) アプリであれば、Windows Terminalなどのターミナルソフトが日本語に対応しているので問題ないものの、GUIアプリは日本語非対応のままだとどうしようもありません。
そこで、本記事ではWSLg環境で動くGUIアプリを、日本語表示・日本語入力に対応させる方法を紹介します。
Windows 11にWSL 2、WSLgをインストール
WSL2 (Windows Subsystem for Linux)は、Windows上でLinuxを動かす仕組み(の第2世代)で、Ubuntuなどのディストリビューションをインストールすれば、Windows上でUbuntuのアプリが利用できます。また、WSLg (Windows Subsystem for Linux GUI)は、WSL2にインストールしたGUIアプリを利用する仕組みです。従来は、VcXsrvなどのXサーバーアプリを経由してGUIアプリを表示させる設定が必要でしたが、Win10 Insider PreviewからはWSLgのプレビュー版が配信され、VcXsrvなどを入れなくてもGUIアプリが利用できるようになりました。
現在、Windows11のInsider Previewが配信されていますが、それでもWSL2やWSLgが使えるみたいですので、インストール方法と使い方をまとめました。
Windows 11をローカルアカウントでクリーンインストールする
現在Windows 10を利用している方は、Insider Programへ参加してWindows UpdateすればWindows 11へアップグレードできます。ですが今回は、まっさらなWindows 11を試してみたいため、ISOファイルを使ってクリーンインストールしてみました。ついでに、ローカルアカウント(オフラインアカウント)でセットアップする方法も紹介します。
本記事は、記事更新時点(2021/08/22時点)に配信されている「ビルド22000.132」のISOファイルを使用しています。ネットに接続した状態でインストールすると、セットアップ中に「ビルド22000.160」へアップデートされます。
また、現時点(2021/08/22時点)では、Home版でもローカルアカウントでセットアップできるようです。(2021/10/06追記:正式リリース版のISOでも可能でした)
(2021/07/04時点)Windows 11をローカルアカウントでクリーンインストールしてみた
基本的に、今のWindows10 Insider Previewに上書きする形でインストールすることになるのですが、まっさらなWindows11がどんな状態なのか知りたいため、Windows11にアップグレードしてからクリーン再インストールしてみました。ついでに、ローカルアカウントでの初期セットアップができるのかも確認してみました。
本記事は、Windows11 Pro Insider Preview (21H2、ビルド22000.51)を元に執筆しています。正式リリースに向けて逐次内容が変わっていく可能性があります。また、Home版は一部異なる可能性があります。
少なくとも現時点のWindows 11 Proエディションでは、(Microsoftアカウントなしで)ローカルアカウントを作成してのインストールができるようです。Homeエディションも、少なくとも現時点ではローカルアカウントでインストールする裏技があるようです(テスト環境がないので試せていません)。