Raspberry Pi OSを設定画面からリードオンリー化する
何年も前に「そのうち遊んでみよう」と思って買ってみたラズパイを、ようやく起動してみました。
ネットで調べていたら、SDにOSを書き込んでそのまま使っていると、「SDカードが読み書き寿命で死んでしまう」、「電源ぶつ切りするとファイルシステムが壊れる」などが起きるため、ラズパイ初期設定の一環でルート( / ディレクトリ)をRead Onlyでマウントすることをおすすめしているサイトがありました。
Read Only化は、Raspbian(Raspberry Pi OS)標準の設定でできるようなので、それをやってみました。
今回使用したラズパイ
この記事では、これらを使用しています。
- 本体:Raspberry Pi 3 Model B
- OSイメージ:2020-02-13-raspbian-buster-full.zip
- 32GB microSD
- その他、ディスプレイやキーボード等
ラズパイ本体はTechShareが販売している、ケースとヒートシンクがついたものです。たしかMaker Fairで買ったものだったと思います。
OSイメージは記事執筆時点(2020/5/28)で最新のRaspbianを使用しています。今回紹介する方法は、2019年10月頃(Debian Busterベースになって以降?)からできるようになったようです。古いバージョンの人も、アップデートすれば同様に設定可能だと思います。
※2020/5/28以降、「Raspbian」は「Raspberry Pi OS」という名前に変わりました(参考リンク1、参考リンク2)。名前が変わってからも、おそらくこの方法でできるのではないかと思います。
また、SDへの書き込みはRaspberry Pi Imagerを使用しました。OSイメージファイルとSDカードを選択するだけで書き込めるため、簡単でした。
リードオンリー化する
SDにOSを書き込んだら、ラズパイに差し込んで起動します。
初回起動時、言語の設定やディスプレイの設定をするガイダンスが表示されますので、画面にしたがって設定していきます。未確認ですが、最後に聞かれるソフトのアップデートをしないとダメかもしれません。そうでなくても、ソフトは最新版の方が良いと思いますので、アップデートしておきましょう。(この部分は、ガイダンスに従うだけですし、他のサイトでも紹介されていると思いますので割愛します)
ソフトのアップデートが終わって再起動したら、リードオンリーの設定を行います。
左上のラズパイマークから設定→Raspberry Piの設定 を開きます。
パフォーマンスタブを開いて、Overlay File SystemのConfigureボタンをクリックします。
出てきたダイアログで、OverlayをEnabledに、Boot PartitionをRead-onlyに設定します。
OKを押して閉じていくと、再起動を促されますので、再起動します。
これだけで良いみたいです。試しにファイルを作成したり、Chromiumの設定を変えたりしても、再起動後には元に戻っていると思います。
リードオンリー設定の解除
リードオンリーの設定をしたままだと、ソフトの設定を変更しても次回起動時に戻ってしまいますし、ソフトのアップデートも行えません。その場合は、一時的にリードオンリーの設定を解除する必要があります。
解除方法は、上記のOverlay File Systemの設定画面でDisabled、Read-writeにするだけです。
ただし、両方同時に解除することはできないらしく、OverlayをDisabledにして再起動、その後Boot PartitionをRead-writeにして再起動、と2回再起動が必要です。
リードオンリー設定を解除して再起動したら、ソフトの設定変更やアップデートを行っても恒久的に保存されます。
以前の方法
以前は、こちらのGitHubにまとめられている方法で設定するのが主流だったようです。
メモ
- OverlayがEnabledの時、Boot Partitionは変更できない
- OverlayをEnabledにする際、少し時間がかかる
- この記事は、下記のサイトを参考にしました
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