知らぬ間にIshkur’s Guide to Electronic Musicがグレードアップしてた

趣味音楽

音楽のジャンルってたくさんありますよね。でも、音楽のジャンルを知ろうとWikipediaなどで調べても、「文字で説明されても分からん」状態になってしまいます。

そんな人のために、「Ishkur’s Guide to Electronic Music」というサイトがあります。以前、このサイトはFlashで作られていたのですが、昨年に大幅アップデートされて、ガラッと見た目が変わって内容も充実させたようです。

今更ながら、音楽のジャンルを調べるのにとても便利な「Ishkur’s Guide to Electronic Music」を紹介します。

Ishkur’s Guide to Electronic Musicとは

「Ishkur’s Guide to Electronic Music」は、ダンスミュージックやクラブミュージックを初めとする、電子的な音楽のジャンルについて解説している英語のウェブサイトです。テレビで聞くような(狭義の)EDMの解説もあります。

一つ目の特徴は「網羅されてる」ことかなと思います。音楽と呼ばれていたのかよく分からないほど古い曲から、近年の曲までカバーされています。また、今も続いているジャンルとしても、テクノ、ハウスからトランス、ハードコア、さらにはIDMに至るまで、幅広く取り上げられています。これらが、年代と派生関係が分かるようなチャートとしてまとめられています。

二つ目は、それぞれのジャンルについての解説があることです。様々なジャンルを取り上げていますが、それらほぼすべてに対してコメントが添えられています。しかも、それがとても悪意にみちあふれた皮肉たっぷりの説明(ほめ言葉)なので、読んでて面白いです。悪意の度合いは、日本に関連したジャンルの説明をみたら分かるでしょう。

三つ目は、各ジャンルのサンプル曲が聞けることです。文字だけの説明だと、結局どんな曲なのか分からないですが、こちらのサイトではサンプル曲が聴けるので、いくつか聞いたら「あぁ、こういう雰囲気の曲のことなのか」と理解できると思います。

まぁ、試聴がメインとして、解説の部分は話半分で読むのがちょうど良いでしょう。

使い方

ページを開くと、最初は引いた状態で表示されます。マウスホイールでズームができて、ドラッグで移動できます。

Ishkur's Guide to Electronic Music

横線がたくさん引かれていますが、これらは各ジャンルがいつ頃始まって、いつ頃終わったかを示しています。

ホイールで拡大、ドラッグで移動できます

ジャンルの線の最初にある●をクリックすると、ジャンルの説明が表示され、サンプル曲が再生されます。●ではなく、線の部分をクリックすると、その年に公開されたサンプル曲が再生されます。

ジャンルの説明があって、試聴もできます

また、右上のハンバーガーメニューを押すと、検索欄が出てきます。ジャンル名、曲名、アーティスト名、ジャンルの解説の中から検索してくれます。

検索画面

ちなみに、昔はこんなサイトでした

昔はこんな見た目のサイトでした。昔のバージョンはこちらから見ることができます。

昔のバージョン
昔のバージョン

ダ、ダサい・・・。しかもFlashでできてるので、今時のブラウザだと見れません。

最近、「昔みたこのサイトをもう一回みたいなぁ。でもあのサイトってFlashだったから今は見れないかも・・・」と思いながら検索してみたら、大幅アップデートされていました。

ひとりごと

日本のジャンル、日本人アーティスト

日本との関わりの強いジャンルで言うと、「Asian Pop」というところにJ-Popの説明があります。また、「Eurobeat」も日本と深く関わるジャンルかと思います。Eurobeatは1992年から1994年の間に全然違う雰囲気になってますね。

他のジャンルにも、日本人アーティストの楽曲がサンプルとして採用されています。探してみたところ、冨田勲さん、YMOさん、Nishさんが居ました。他にも居そうですが見つけられていません。

ジャンルの定義も少し変えてる?

以前はEpic TranceとDutch Tranceが分けて分類されてましたが、新しいバージョンではEurotranceとしてまとめられています。

Hardcoreの方を見ると、以前はRotterdam(Gabber)、Nu Style Gabberとして分類されていたものが、新バージョンでは単に「Hardcore」と呼ばれているようです。

また、新バージョンではTrancecoreがFreeform Hardcoreに統合され、Freeform Hardcoreの派生としてUK Hardcoreが追加されました。Happy Hardcoreは終わったジャンル扱いされてる・・・。

また、前のバージョンではJ-Popというジャンルがありましたが、今はK-Popなどとまとめられて「Asian Pop」という項目になっています。

無料ネットラジオ「DI.fm」もおすすめ

こちらのウェブサイトの運営者は、クラブミュージックを中心に配信しているネットラジオ、「DI.fm」の関係者のようです。このDI.fmもおすすめです。

DI.fmは、会員登録すれば誰でも無料で聞き放題です。ジャンルごとにチャンネルが別れていて、好みのチャンネルを選ぶと、延々とそのジャンルを流してくれます。ですので、こちらのサイトも音楽のジャンルを調べる上で有用だと思います。

以前はプレイリストファイルをダウンロードして再生ソフトで再生する感じでしたが、今はブラウザ上で再生するようになったようです。

そもそも、なぜジャンルを気にするのか?

新参者ほど「この曲はなんというジャンルなのか」を気にします。そして、それに対して玄人のみなさんは「ジャンルなんて気にしなくていい。自分が好きな曲を聴けば良い」と言ったりします。(自分調べ)

玄人の方の言っていることは一理あると思うのですが、新参者がジャンルを気にするのって、「その曲をとても気に入ったから」だったりします。つまり、良い曲だと思って、それと同じような良い曲を探すのにジャンルが知りたくなります。

でも、誰もが「おぉ」と思うような曲って、得てしていくつものジャンルが混ざった曲だったりするので、なんとも難しい。それでジャンル分けする意味が薄くなって、玄人の「好きな曲を聴けば良い」につながるのかなと。どうしたものか・・・。

ひとりごとの方が長くなってしまった。