アウトランダーPHEVにUSBポートを増設する
アウトランダーPHEV(2020年式GG3W)にUSBポートを増設してみました。
純正ナビの場合は、シガーソケット下と後席エアコンの下にUSBポートがあって、ナビとスマホなどが接続できるようになっているようです。私が乗っているナビなしモデルの場合は、USBポートの代わりにダミーのカバーがついています。
今回は、このダミーのカバーを取り外して、エーモンのUSBポートを取り付けてみました。
以下、何日かに分けて作業したものをまとめています。説明順と実際の作業の時系列が異なっていたりしますが、ご了承ください。
また、ナビは量販店で取り付けてもらっていて、ナビ裏のUSB配線は接続済みでグローブボックスに束ねて入れておいてもらった状態からスタートしています。
完成形はこんな感じになります。ジガーソケット下の二つと、後席エアコンと100Vコンセントの間のUSBポートが、今回追加したものです。
用意するもの
USB接続通信パネル
エーモンの純正風USB増設パネルを使います。今回はナビに接続するためのUSBポートですので、充電用のUSBパネルではなく、単なる延長ケーブルのようなUSBパネルを使います。
アウトランダーPHEVは三菱車ですが、トヨタ用の33mm×22.5mmのものが使用できます。
多分、充電用のUSBパネルやON-OFFボタンも、トヨタ用のものが使えると思います。(“トヨタ用”というものも2種類あるようですので注意してください。33mm×22.5mmのものは、俗に「トヨタ Aタイプ」とも呼ばれているみたいです)
内装剥がし
パネルを外す際に使うプラスチックのレバーです。今回はエーモンの3本セットのものを使いました。
小型のソケットレンチ
コンソールボックスを外す際に、二面幅10mmのレンチが必要です。
コンソールボックスの底面にボルトがついていますので、大型のモンキーレンチは入らないと思います。小型のレンチか、ドライバーのような形のレンチが必要です。
今回は、ホームセンターで売っていた小型のラチェットハンドルとソケットを使用しました。
メンテナンスDVD
こちらは必須ではありませんが、アウトランダーPHEVの各種パネルの取り外し方を、動画で説明してくれているDVDです。ナビ周りのパネルや、コンソールボックスの取り外し方については、こちらのDVDを参考にしながら作業しました。とても分かりやすいので、こちらもおすすめです。
シガーソケット周りのパネル、コンソールボックス、助手席足元パネルの取り外し方は、このDVDの「B22 センターコンソールボックス脱着方法」、ナビ周りのパネルの取り外し方はDVDの「B21 オーディオパネルの脱着方法」あたりが参考になります。
コンソールの上面(シフトレバーやパーキングブレーキスイッチがある面)あたりの構造は、このDVDで使われているGG2W型とは異なるようで、手探りで分解しました。
このDVDのメーカーの「MKJP」の直販店舗から購入すると、同じ動画がスマホでも見れます。実際、クルマを分解しながら見ることができますので、直販での購入がとてもおすすめです。(「スマホ解説動画」の画像が目印です)
古いGG2W型の動画ですが、GG3W型でも充分参考になります。
シガーソケット(アクセサリーソケット)周りのパネルを取り外す
ナビなしのアウトランダーPHEVは、下の写真の青丸部分がダミーのカバーになっています。こちらを取り外してUSBポートを取り付けます。(写真は既にダミーカバーは取り外し済みで、一つだけUSBポートをつけています)
まずは、このパネルの周りの内装(赤で囲った部分)を外します。
パネルの左上の部分は、グローブボックスを開いて横から内装剥がしでこじ開けます。
左下の部分は、手で奥から手前に引っ張ると外せます。
右側は、足元エアバッグとのつなぎ目の所に内装剥がしを差し込んでこじ開けます。
これでだいたいのクリップが外れますので、手前に引っ張ると内装を外せると思います。
このパネルを裏から見ると、このようになっています。(画像下がクルマの上方、画像左がクルマの左方)
ダミーカバーを取り外す
シガーソケット周りのパネルを取り外すと、次の写真のようになります。
このスイッチパネルを矢印の方向から覗くと、下の写真のようにダミーカバーの爪が見えます。表から、ダミーカバーとスイッチパネルの間に内装剥がしを差し込んで、下の写真の爪(矢印部分)をマイナスドライバーなどで押し込むと、ダミーカバーが外れます。(結構固いです)
左から二番目のダミーカバーも同様に外しておきます。
コンソールボックスを取り外す
後席にもUSBポートを増設したいので、後席エアコン付近も分解していきます。
コンソールボックスを開くと、底面にボルトが4つありますので、こちらを外します。
ボルトを外すと、コンソールボックス全体を持ち上げられます。
①のようにコンソールボックスの後方を少し持ち上げて、エアコン吹き出し口のパネルの下部を後ろに引っ張ります(内側のエアコンダクトの接続を外します)。③の付近にクリップがありますので、エアコン吹き出し口付近を後ろに引っ張るとパネルが外せます。
裏には100ボルトコンセントの配線がありますので、外しておきます。
エアコン吹き出し口のパネルを取り外すとこんな感じです。
最後に、④のようにコンソールボックスの前方を上に引っ張り上げると、コンソールボックスが外せます。
USBポートを取り付けるダミーのカバーは、シガーソケット下と同様に取り外します。こちらは難なく外せると思います。
ナビ周りのパネルの取り外し
ナビやエアコン周りのパネルを取り外します。
パネルの右下の辺りから内装剥がしを差し込んで、時計回りに外していくとやりやすいと思います。
パネルを外したら、裏からエアコンパネルとハザードランプスイッチの配線を取り外します。
このパネルの裏側はこんな感じです。クリップはいずれもクルマの前方向に生えていますので、パネルをまっすぐ後ろに動かすように外さないと、クリップを折ってしまうかもしれません。
そういえば、今までのアウトランダーPHEVは、エアコンパネルとナビの間にハザードやシートベルト警告灯があったようです。今の年式の場合は、純正ナビ大型化のために、これらが他の場所に移ったようです。
調べてみると、アウトランダーPHEVに9インチのナビをつけるためにハザードやシートベルト警告灯を移設する必要があったみたい(リンク1、リンク2、リンク3)ですが、もしかすると今の年式はパネルを削るだけで9インチナビをつけられるかもしれません。(詳細は未確認ですので、大型ナビを検討している人は必ずご自身で実車を確認してください)
シフトレバー周りのパネルの取り外し
配線作業を行うため、シフトレバー周りのパネルも取り外します。
まずは、シフトレバーの周りの銀色のリングを取り外します。左の写真のように、黒いパネルと銀色のリングの間に内装剥がしを差し込んでスライドさせると、外せます。(シフトレバーそのものは外しません)
布が貼られている方が車両の前側です。
次に、黒いパネルを外していきます。後ろの方は内装剥がしを使って外して、側面の所は手でも外せます。
クリップを全部外すとパネルが浮きますので、スイッチ類の配線を外します。
このパネルの裏側はこんな感じです。パネルの前側はフック状になっていますので、後ろから外した方が良さそうです。
助手席足元パネルの取り外し
ナビから出てきたUSBケーブルをシフトレバー周りに配線するため、助手席足元のパネルを取り外します。
まず、ネジとクリップがあるので、取り外します。ネジは分かりやすいところにあるので大丈夫だと思いますが、クリップは結構奥の方にあります。クリップは、マイナスドライバーなどで真ん中の部分を引き抜くと外せます。
そうしたら、内装剥がしをパネルの継ぎ目に差し込んで、こじ開けます。
パネルを取り外すとこんな感じです。左の写真は、写真の上側がクルマの前方で、写真の左側がクルマの上方です。
配線する
これでようやく配線する準備ができましたので、USBケーブルを配線していきます。
まずは、外したダミーカバーの所にUSBポートを取り付けていきます。といっても、はめるだけです。シガーソケット下、後席エアコン下に取り付けました。
シガーソケット下のUSBポートは、ナビ周りから手を入れれば接続できます。(写真は撮り忘れました)
ナビから後席エアコンへUSBケーブルを這わせていきます。ナビ周りからケーブルを落としていくと、助手席足元の所に出てきますので、取り外した足元パネルの所から、シフトレバー周りにケーブルを送っていきます。
自転車のブレーキのようなシフトケーブルはありませんので、思うとおりに配線して問題ないと思います。右の図では、説明のためにUSBケーブルの端子を上面に乗せていますが、写真右側の鉄板の上はコンソールボックスが取り付くところなので通れません。実際には、鉄板の下を、エアコンダクトに沿って通しています。
これで、後席エアコンのUSBポートに接続します。
後は、逆順に組み立てていけば完成です。
完成
最初に載せた写真ですが、完成するとこんな感じです。スイッチとは少し色合いが違うみたいですが、充分綺麗に仕上がったと思います。
ナビのUSBポートは二つしかないので、シガーソケット下の一つと後席エアコンのUSBポートに接続しています。シガーソケット下のもう一つは、別の機会の時に使いたいと思います。
おまけ
エアコンの操作パネルをよく見ると、ナノイーのロゴがあるように見える。使えるんですかね?
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